第５日(4/8/2001)
【ヴェルサイユ】
ホテル近くのＲＥＲ（高速郊外地下鉄）駅から列車に乗り、ヴェルサイユ宮殿へ。パリを少し離れると一戸建ての家が所々に建つようになります（パリ市内に一戸建てを構える人はいないそうで、みんなアパルトマンでの生活です）。
ヴェルサイユ宮殿とその庭園はとにかく巨大で、一昨年ウィーンのシェーンブルン宮殿とその庭園の大きさはザルツブルクと同じくらいだ、と驚いたのに、それより遙かに広く、なんてものを作ったんだという感じです。宮殿そのものより、庭園のすばらしさに唖然としてしまいます。特に、プチ・トリアノン（宮殿暮らしに飽きたマリー・アントワネットが出かけたという別荘）の先に広がる農家の数々（これも貴族たちが農民の生活をしてみたがって作ったらしい）ではちゃんと作物を作っていたり、家畜を飼っていたり、ちょっとわざとらしいのだが気が休まってよかった・・・
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【マルモッタン美術館】
ヴェルサイユから戻って今回の美術館巡りの目玉、マルモッタン美術館へ行きました。１６区の高級住宅街にあるこの美術館はモネの「印象〜日の出」があるのです。高校時代に初めて買った美術全集の１冊がモネだったと記憶しているのですが、それ以来印象派の絵が好きでした。モネの「睡蓮」で有名なオランジュリー美術館は今年いっぱい工事中とのことで、マルモッタンはどうしても見なくてはならない美術館でした。ここはカルト・ミュゼが使えず、お金を取られ、他の美術館ではＯＫだった写真もだめなのですが、この１枚をじっくり長い時間をかけて目に焼き付けることができてしあわせでした。
お土産にこの絵のポスターを買おうかどうしようか悩みましたが、実物を目にしたあとでは複製を買う気になれませんでした。この絵は私の記憶の中に大事にしまっておきます。